キッチンをもっと使いやすく、きれいで明るくリフォームしたい! そんな女性は多いはず。寝室などの個室と違ってキッチンにかける思いは大きいようです。
最近、キッチンのリフォームや新築で人気なのが、まるで家具のように進化したタイプ。レンジフードやシンクなどの改良に加え、よリデザイン性が高くなった家具調キッチンがいまや家の中心です。でも暮らし向きや好みは人それぞれ。あなたはどんなキッチンがお好き？
女性にとって、家族にとって、住宅の中で最も重要であり「こだわり」を見せる空間がキッチンです。暮らしの基本として家族の心と体を作る「食」の舞台となるだけでなく、コミュニケーションや趣味の場としてもキッチンはリビングと並んで家の中心的な役割を担う場所です。
もちろん作業性や機能性の充実と、家の大きさに合った適度なサイズや動線の確保は大切なポイント。でも、それだけではありません。キッチンは、特に女性にとって最も「こだわり」を見せる空間。より快適で楽しくなければならない大切な場所なのです。
国の住宅統計調査などによると、新築は30〜姐代(子どもあり)の世帯が、リフォームは50代以上(子どもあり)および夫婦のみの世帯がボリュームゾーンとなっています。
TOTOの「生活スタイル・嗜好調査」によると、キッチン、リビング、浴室、洗面所、トイレ、個室の6空間の中でキッチンの関心度が最も高く、リビングと合わせて住宅内の中心的な空間ととらえられていることが分かります。
では、新築あるいはリフォームをする時、女性はキッチンをどのようにしたいと思っているのでしょう?
同じく「生活スタイル・嗜好調査」によると、「キッチンに抱くイメージ」として上位にランクされたのが「明るい」「作業しやすい」「落ち着く」「すっきりしている」「開放的」など。
「シンプル」「清潔」といった意見もあります。
2位にランクされた「作業しやすい」は住宅内の他の場所とは違うキッチン固有のイメージですが「落ち着く」「すっきり」などは、家族がくつろぎを求める空間であるレストルームや浴室にも共通のキーワード。
キッチンはお母さんが料理をするだけでなく、明るくて開放的、そして家族誰にとっても落ち着ける場所であってほしいと願われているのです。
キッチンといえばかつては個室型が主流で、やがて対面式のセミオープン型が生まれました。
現在はセミオーブンからオープン型にさらに進化して、よりスタイリッシュな空間になりました。
そこには食器洗い乾燥器やIHクッキングヒーター、水栓、フードといったキッチン機能の充実が大きく関わっています。
また部屋の中のキッチン、あるいは家族の中の主婦が家の中心であることもキッチンを考える上で欠かせない要素といえるでしょう。
キッチンは料理を作る場所であり、家族みんなが集う場所。
だからこそキッチンもリビングや個室と同じように、ひとつの家具として扱われるようになっています。
機能性はもちろん部屋の主役になれるような家具調のオーブンキッチンが支持される背景には、住まう人の生き方や暮らし向きがあります。
よりきれいで、明るくて、お酒落なキッチンへ。そして料理と会話が明るぐ弾めぱ、家族の未来もきっと明るくなるはず。
そんな願いがキッチンに込められているといえるでしょう。
個室型から対面式のセミオープン型、そして家具調のオープンキッチンへ。キッチンは機能の充実とともに進化して難点は改良されてきました。しかしこれまでのタイブそれぞれにメリットとデメリットがあり、どれが最適なのかは一概には言えません。キッチンは家族の形、家族の暮らし向きが反映される場所でもあります。自分のスタイルを考えて、あなたに合った、家族に合ったキッチンをつくりましょう。
メリット
○冷蔵庫や食器棚が近い(動線が短い)
○キッチンからヱ・どもたちの様子やテレビなどが一望できる
○シンクの洗い物が乱雑になっている場合、リビングから見えづらい
デメリット
○水栓の音がうるさい
○においがリビングに漂ってしまう
○テーブルまでの配膳が大変
メリット
○汚れている部分を隠すことができる
○食器が乱雑になっている時、リビングから見えづらい
○キッチンとダイニングが別々なので食事にも料理にも集中できる
デメリット
○お母さんがひとりでキッチンに立っているのは寂しい
○冷蔵庫や食器棚が遠い(動線が長い)
メリット
○家族で食事が楽しめる
○キッチンの収納などに統一感があり、 見た目がきれい
○部屋の中心で料理が楽しめる
デメリット
○部屋のスペースをキッチンに多くとられる
○シンクや収納がリビングから見える
○実際は落ち着きにくい
